読了「奇跡の人 The Miracle Worker」原田 マハ

アメリカ留学帰りの去場安のもとに、伊藤博文から手紙が届いた。「盲目で、耳が聞こえず、口も利けない少女」が青森県弘前の名家にいるという。明治二十年、教育係として招かれた安はその少女、介良れんに出会った。使用人たちに「けものの子」のように扱われ、暗い蔵に閉じ込められていたが、れんは強烈な光を放っていた。彼女に眠っている才能を開花させるため、二人の長い闘いが始まった―。


フィクションなのだけれど、どんどん引き込まれて行って、まるで目の前の出来事のようなリアルさを感じながら読み進めていた。れんは安と出会えて本当に良かったと思う。この出会いがなかったらと思うと…。ヘレンケラーの話がベースなのだろうけど、しっかり原田さんらしい作品になっていると感じるし、そう思って読めば良いと思う。この作品を読むことが出来て良かった。


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