読了「異邦人(いりびと)」原田 マハ
「美」は魔物―。たかむら画廊の青年専務・篁一輝と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長逗留していた。妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗画廊で、一枚の絵に心を奪われる。強い磁力を放つその絵の作者は、まだ無名の若き女性画家だったのだが…。彼女の才能と「美」に翻弄される人々の隆盛と凋落を艶やかに描く。
原田さん得意の絵画(画家)が題材になっているが、どっぷりそれに浸る訳でもなく、これぐらいが程よく読みやすかった。
後半は意外性もありページをめくるペースが速まった。
しかし、まったく想像できなかった、この終わり方は。
100%原田さんらしい作品というわけではないけれど、自分の中ではかなりお気に入りの作品となった。
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